意味が分からない言葉をわかり易く解説します-その1-
意味が分からない言葉は
テレビが始まった頃からの現象でしょう。
それがいつの間にか
日常生活の中で定着してきました。
更にネット、SNS、コロナ禍となり、
この現象は増々加速してきています。
今後、機会あるごとに
意味不明の言葉を分かりやすく
解説させていただこうと思っています。
今回はその第1回となります。
コロナ禍で飛び交う分かりづらい言葉
コロナ禍の昨今、
テレビなどの報道番組で、
コメンテーターや司会者が
ドヤ顔で話している
「今、最先端の言葉」
みたいなものがありますね。
話している専門家は、
その専門分野では
当たり前に知っているのであろう
言葉だと思います。
しかし、
視聴者には分かりづらい言葉だ
という認識を持たずに、
一方的に話したりしているのを
よく見かけました。
コロナ禍も一年以上経ちますので、
最近はそういう話し方をする人は
減ってきたような気はします。
それに私たちも、
何度も何度も聞いているうちに、
話の前後関係から、
なんとなく、こういう意味なんだろうなぁ、
という捉え方をするようになります。
それでも、
思い違いをしている可能性が
なきにしもあらず、です。
私も多くの情報データを確認し、
できるだけ分かりやすく
解説させていただけるよう努めて参ります。
検査方法の呼び方
PCR検査
「PCR検査」に関しては、
みなさんもよく
お聞きになる言葉だと思います。
一般的には、
新型コロナウイルスに
感染しているか否かを判断する
検査方法の呼び名だ、
と解釈されていますね。
PCRとは、
ポリメラーゼ連鎖反応
(Polymerase Chain Reaction)という、
英語の頭文字をならべた略語です。
「PCR検査」が考え出されたのは、
1983年です。
まだ40年経っていないんですね。
その後、様々な改良を経て、
現在では感染症等の病原体を
特定するための検査、
特定の遺伝子変異が見られる疾患の
臨床診断などに使われているようです。
その中で
私たちが聞き慣れたものとして
挙げられるのは、
犯罪捜査における
DNA鑑定があります。
遺留品から採取された
ヒトDNAから
検査されるものです。
その結果を基に犯人を特定したり、
親子関係の判定などに使われています。
今は、
いろいろな分野で活用されているようで、
新型コロナウイルスが蔓延するようになって、
私達が頻繁に耳にするようになった、
というわけです。
新型コロナウイルスにおける
「PCR検査」は、
特徴的な一部分の
「遺伝子の配列」を
検出する検査です。
検査時点で
体内にウイルスが存在するかを
調べるときに用いますが、
その感度は約70%程度
と言われているようです。
もし被験者が感染していた場合でも、
検体採取をした場所に
ウイルスが存在していなかった場合は、
陰性となってしまう場合があります。
従って、
「陰性」とはせず、
「検出せず」と表現する
検査機関もあるようです。
「PCR検査」の方法は、
鼻咽頭ぬぐい液の検査と唾液の検査
という2つの方法があります。
抗原検査
「PCR検査」の後から
私たちがよく耳にするようになったのが、
「抗原検査」というものですね。
新型コロナウイルスに
特徴的である一部分の
「遺伝子の配列」を検出する「PCR検査」
に対し、
「抗原検査」は、
ウイルスが持つ特有のタンパク質(抗原)
を検出する方法です。
鼻咽頭ぬぐい液を長い綿棒で採取し、
試薬を用いて調べる検査です。
特別な検査機器は必要がないため、
結果を出すのに時間はかかりません。
「抗原検査」には
(+)か(-)かを見る定性検査と、
量を数字で表す定量検査があります。
一般病院等で
簡易に使われているのは定性検査です。
この定性検査は
多くのウイルスが必要であるため、
たとえ新型コロナウイルスに
感染していたとしても、
ウイルス量が少ない場合は
陰性となってしまいます。
従って「抗原検査」は、
「PCR検査」よりも
陽性率の精度が低い
というのも特徴です。
抗体検査
抗体検査は、
感染した人の体内で作られた抗体を
検出するということで、
過去に感染した痕跡を探す検査です。
今実際に感染しているかどうかを
調べるものではないのです。
従って、
現在症状がない人が
その検査を受けることになります。
これは、
新型コロナウイルスに感染しても
無症状である人もいるので、
知らないうちに感染ということも
珍しくないからだそうです。
また、今そのウイルスに感染していない
という検査に用いることは、
難しいとされているようです。
現在さかんに進められている、
ワクチンを打ったことにより
抗体ができた場合にも、
陽性となるそうです。
少量の血液で検査をすることが
できます。
抗体検査は
現時点では研究段階にあり、
この検査で陽性となった場合でも、
再び感染する可能性は
ゼロではないそうです。
ま と め
3つの検査をまとめ、
表にしてみました。
この新型コロナウイルスについては、
専門家であっても未知の部分が多く、
100%完璧なことはありません。
表には「PCR検査」の精度は「高い」
と書きましたが、
その精度は70%と言われているようですので、
完璧ではないわけです。
これからワクチン接種も
進んで行くと思います。
今、ワクチン接種についても
様々な情報が飛び交っています。
しかしながら、
この未知の目には見えないもの
に対する防御には、
油断しないようにしましょう。
今しばらくは、
マスク、手洗い、消毒をきっちりとして、
さらに3密を避けて、
充分過ぎるくらいの体勢で臨みたいですね。
【参考にさせていただいた主なウェブサイトです】
新型コロナウイルス感染症のPCR検査とはなにか|抗原検査・抗体検査の違いとは
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