もういやだ!CMが多すぎるテレビ

何?
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もういやだ!CMが多すぎるテレビ

もういやだ!

CMが多すぎるテレビ!

6分間のニュース番組で
肝心な報道は1分そこそこで、
あとはCM。
という番組もあります。

これじゃあ、
CM番組を見ているようなものです。

テレビCMの現状は、
テレビ離れを更に加速しています。

テレビ関係者には
この状況を真剣に考えて欲しいと思います。

スポットCMが頻繁に入りすぎる

家庭内に動画メディア情報が
テレビしかなかった時代には、
1時間番組でCMが入るのは
15分おきくらいでした。

それに1時間番組を
1社が独占して提供する番組なども
ありました。

視聴者も
「あ、CMか、ちょっと一休みだな」
という感覚で、
CMそのものを
興味深く見たりもしました。

しかしながら現代は、
不規則にCMが入ったりして、
視聴者を無視した
一方的で身勝手なタイミングの
CM挿入が多くなっているような
気がしますね。

冒頭に述べさせていただいたように、
最近見た6分のニュース番組では、
肝心なニュース報道が1分ちょっとで、
あとの4分以上がCMだった、
などというのもありました。

テレビCMの現状は、
そうでなくてもテレビ離れ
を起こしている現状に、
更なる追い打ちをかけてしまうでしょう。

テレビ関係者の方々が、
この現状を知らないわけがないと思います。

最終的にCMが
視聴者に見られない状態になれば、
スポンサーを失うことになるでしょう。

それは、
放送業界の収入減に直結する
ことにもなるのです。

CMの質が良いとか悪い
とかの評価よりも以前に、
その配信の仕方そのものに
取り返しのつかない
大きな問題が潜んでいるのです。

今こそ、
この状況を真剣に考えて欲しいです。

世界各国でも問題になっている

この問題は、
日本だけではありません。

世界各国で問題になっています。

スペインの例

例えばスペインでは、
既に10年以上も前に広告団体が政府に対し、
テレビCMが多すぎるので、
テレビCMの放送時間を規制するよう
要請したのです。

テレビCMは
飽和状態であり
広告効果が薄れている、
というのがその理由でした。

当時の欧州連合(EU)加盟国は、
1時間の番組に対しテレビCMは、
12分以下と定められていたようです。

それが、
2005年から2006年にかけて
欧州委員会が実施した
スペイン国内の調査によると、
この規制は守られていなかったそうです。

欧州委員会では
スペイン政府に対し、
このまま規制が守られなければ、
法的処置をとる可能性もある
と警告したそうです。

そこで、
スペイン広告業協会は政府に対し、
規制を実施するよう求めたのです。

このEUのCM規制は、
テレビCMによる
過剰な番組の中断から視聴者を守り、
EU圏内のテレビ番組の品質を維持する
ために導入されたようです。

必要以上のテレビCMによって
番組が中断されるのは、
視聴者がテレビ離れを起こし
ネットへと流れてしまうことにもなります。

アメリカの例

ネット配信のCMが
テレビと比べてCM量が少ないことは
ご存知の通りです。

これに対抗しようと
アメリカ大手のテレビ放送局が、
テレビでもCMを極力減らす試みをしたのです。

その方法は、
CM全体量を10%減らし、
流す長さも平均20%短くする、
というものです。

この方法は、
普通に考えた場合、
広告収入が減少してしまうことになる
のですが、
そうならないように
特別なCMを流すということでした。

つまり、
全てのゴールデンタイムの番組を
対象にして1分間枠で
CMを番組の開始と
終了後に流すというものです。

その1分間の中で
CMは最大2本とし、
約8割を30秒2本、
2割が60秒1本にし、
1本のCM料金を
今までの平均広告料金の
75%アップというものでした。

このアメリカ大手のテレビ放送局は、
この方法に行き着くまでに
多くの放送構成方式を実験したようです。

そして上記の方法による事前実験では、
CMが視聴者の記憶に残る割合が
86%にもなることが分かったといいます。

一般的には
CMが人々の記憶に残る割合は
65%から70%程度と言われているようです。

これは明らかに
広告がやたらに多いより、
少ない数のほうが視聴者に
インパクトがあるからに違いありません。

実際に
このテレビ放送局が行った
試験的な宣伝方法では、
放送後の調査によると
CMに対する高感度は
38%も向上したとのことです。

加えて、
流される広告量が少ないので、
視聴者の記憶に、
より残りやすいということも
分かったそうです。

その結果、
そのCMに対するネット検索が
39%アップしたとのことです。

日本でも新しい方向性を考えて欲しい

日本でも視聴者、
スポンサー、
テレビ局の3者が一体となった、
CMの在り方を
真剣に考える方が出てきて欲しいと考えます。

例えば、
ひとつの1時間枠番組の中で
スタート時に1分間。

それも30秒CMを2本のみ。

真ん中に1分間15秒CMを4本。

そして最後に1分間30秒CMを2本。

というように。

これでもちょっと長いかもしれませんね。

何故なら30分枠番組のうち、
3分間がCMに取られてしまうのですから。

10%の広告量ということになりますので。

30分枠番組でしたら、
いっその事、
真ん中の1分間CMは
省いても良いかもしれません。

そうするとスタート時、1分間。

最後に1分間の全体で2分間となり、
CM比率が6.66%となり、
視聴者にとってはかなり快適な番組であり、
番組内容が良ければ来週も見よう、
という気にさせるかもしれません。

ただし、この場合は、
スタート時1分間を15秒4本とし、
最初の1本を、
この新たなCM配信の試みを
視聴者にアピールするのです。

そして最後の1分間も15秒4本とし、
最後の1本を
この新たな試みを継続する為に
視聴者からの応援をお願いするのです。

などという試みを、
そろそろテレビ局のスタッフが
してみては如何なものでしょうか?

視聴者としては、こう考えてはどうでしょう?

以上は、
テレビ局やその関係者に対する
私の思いなのです。

しかしながら、
そう簡単に実現する提案ではない
のかも知れませんね。

そこで視聴者である私達は、
こう考えてはどうでしょう?

見方を変えて、
この状況を上手に利用しちゃうんです。

現在のテレビCMは、
スポット広告がほとんどです。

通常目にするスポット広告は、
1本15秒間のものが圧倒的に多いです。

このスポット広告が
立て続けに4本とか6本、
8本と連続して流れているのです。

つまり、4本で1分、
8本で2分ということになります。

現在、私は眼科に通っており、
目薬を日に4回さすよう指示されています。

そして
1分間以上まぶたを閉じて、
さした目薬が
目にしみるようにしてください
とも言われています。

テレビを見ている時に、
目薬の時間になると
目を閉じて
4つ以上のスポットCMを聞きます。

これで1分間ですから、
自分で秒数を数えたりする必要は
なくなります。

また、
番組のクライマックスと思われる時に
必ずCMが入りますね。

その時とばかりに
少なくとも6本から8本と
結構長めのものが入ります。

時には1本30秒間の
スポット広告もあったりします。

この時を利用して、
トイレに行ったり、
歯をゆすいだりします。

さらにクイズ番組などでは、
問題が出てから
スポット広告に入るケースなどは、
その時間、
つまり1分から3分の間、
その答を考える時間が与えられる、
というように考えると良いですよ。

またか!
と言って
突然入ってくるCMに
イライラするよりは、
精神衛生上とても健康的です。

ま と め

日本での
放送時間中の
テレビCMの放送量の基準は、
比率にして18%以内と設定されています。

日本民間放送連盟の
放送基準において、
18章 広告の時間基準
(148) 週間のコマーシャルの総量は、
   総放送時間の18%以内とする。
とされているのです。

この総量規制は
1975年10月1日の改正によって、
「限度」として設けられたようです。

しかしながら、
2016年の放送基準改正で
「限度」の表現は「標準」に
改められているそうです。

つまり限度時間ではなく
標準時間なので、
現状では18%を超えて20%前後
になっているのかもしれません。

実際にそう思えるような現状
ではありますね。

前述「スペインの例」で、
欧州連合(EU)加盟国は
1時間の番組に対し、
テレビCMは12分以下と定められていた、
と書かせていただきました。

つまり、
欧州連合(EU)加盟国では、
20%ということになります。

この状態に
現在の日本のテレビの
コマーシャル総量は、
限りなく近づいている、
もしくは遥かに
その域を超えているのかもしれません。

この問題は、
かなり以前から
多くの方々が指摘しておられることです。

今一度、
テレビ番組を作られている方々に
考えていただきたい事であると同時に、
今改善されなければ
いずれその反動はハッキリと
覆いかぶさって来るものと思います。

是非ご一考いただきたいと思います。

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